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ビジネス書の効果的な読み方についてならコレ![書評]本田直之「レバレッジ・リーディング」

投稿日:2013年10月17日 更新日:


1冊の小さな本が、自分に大きな影響を与えることってありますよね。
これは自分の「本の読み方」に大きな影響を与えた1冊です。

レバレッジ・リーディング

本田 直之 東洋経済新報社 2006-12-01
売り上げランキング : 1839

by ヨメレバ

本書における「本」とは主にビジネス書をさします。小説などはあまりあてはまりませんので注意が必要です。

この本はこんな人向け

  • 本を読むのが遅い人、なかなか読めない人
  • 本を読んでいるものの、変化がない人
  • 自分に合った本の探し方がわからない人
  • 本を読む時間がない人

読書はローリスク・ハイリターンの投資

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著者の考え方は「読書は投資」です。ビジネス書は他の人が得たノウハウが凝縮された文書であり、1200〜1500円でそれが得られるのは非常にリターンが高いのだ、ということを解説しています。

例えば、1500円の本から150万の売上をあげるビジネスアイディアが思いついたり、転用したり、100万の経費削減が出来るノウハウが学べられれば、リターン100倍以上の投資ともいえるわけです。

先人の知恵やノウハウはありがたく頂戴しよう

著者はレバレッジ・リーディングという手法を提唱しています。※レバレッジとは「てこ」の意味です。

レバレッジをかければ小さな労力で大きな成果を出すことができます。
前述したように、ビジネス書を読むという行為を通して少ない労力で最大限の成果を出すことを目的としてます。

それでは、ビジネスにおいてレバレッジをかけるには、どうすればいいのでしょう。
その答えは、本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用することです。

つまりビジネス書に書かれている先人のノウハウを手っ取り早く自分流に取り込んで成果を出せば、自分で試行錯誤をするより遥かに効率がよいわけです。
また、試行錯誤に使われる時間や労力を成果に辿り着くために費やせます。

多くの一流経営者も当たり前のように読書をしている

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一流の経営者になったから読書をしているわけではなく、読書をしていたからこそ一流の経営者であり、あり続けていられるということです。

成功する人は必ず本を読んでます。優秀な経営者は、たいて熱心な読書家でもあります。先程も例に挙げたGMOインターネットの熊谷正寿さん、ファーストリテイリングの柳井正さん、和民の渡邉美樹さん、サイバーエージェントの藤田晋さんは、読書家としても有名です。

もちろん、「一流の経営者になったから本を読む」のではありません。彼らは無名の時代から本を読んできたからこそ成功できたのであり、そして、現在も読書を続けることで一流であり続けているのです。

時間がないから本を読まない、のではない。本を読まないから時間がないのだ

ここは自分が最もハッとさせられた部分です。

多くの人が読書をしない理由として「時間がない」をあげます。でも違うのです。読書をして仕事効率化のノウハウ、問題解決の知恵を学ばないから多くのことに時間をとられ、時間がないのです。

レバレッジ・リーディング(多読)のやり方

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実際にレバレッジ・リーディングを実践するにあたって本書では下記の構成で解説されています。

  • 本探しは投資物件選び
  • ビジネス書を戦略的に読破する
  • 読んだままで終わらせるな!

目的意識を持って本を探す、読む

本を選ぶ時から投資は始まっています。
自分が何を解決したいのか?何を課題としているのか?を明確にして、読むべき本のジャンルを絞ります。

著者はこれを株式投資の「スクリーニング」に例えて解説しています。
※スクリーニングについてはこちら→スクリーニング

また、読む本から何を得たいか、ということを明確にし、「読む所」と「読まない所」のあたりをつけます。
これをすることで1冊の本を読む時間を短縮し、その分多くの本を読むというものです。

「読まない所」に重要な部分が書いてあったら?と思うのですが、それに対する解説も合理的にされています。

なかなか常識はずれな考え方なので、初めは「ん?」と思いますが、理にかなった解説がされています。

読書後のフォローがもっとも重要

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これは自分含め他の多くの人が出来ていないことなのではないでしょうか。本を読んだら読みっぱなし。

次に本を読んだ時に「あれ?この内容どこかで読んだことあるな・・・」となる時ありますよね。

読んだ本の内容は結局忘れるのです。

忘れて、また同じようなキャッチコピーにつられて同じような内容をの本を読んでしまいます。

それが何故起こるか?著者は理由を下記の様に述べています。
・ポイントをメモしていないから
・実行していないから

では、どうメモしたらいいのか?どう実行していくのか?ということも述べられています。

読書にちゃんとその内容を実践できたら凄いんじゃない?

読書後のフォローをしている人というのは、ほとんど見たことがありません。

逆に考えれば、読書後のフォローが出来れば他者より抜きん出ることができるとも言えます。

それに同じ内容の本を買うこともなくなります。(実行していれば、同じ内容の本はスクリーニングに引っかからないため)読書はここまでやってハイリターンが得られるものだと実感されられます。

まとめ

  • 読書はローリスク・ハイリターンの投資
  • 本を読まないから時間がない
  • 目的意識を持って本を探し、読む
  • 読書後のフォローがもっとも重要である

いかがでしょうか。レバレッジ・リーディングは本を読むという行為の再定義、読んだ本の最大限の活用をさせてくれます。

読書はするものの、リターンが低い人は読んでみましょう。
思わず頷きながら読んでしまう本です。

レバレッジ・リーディング

本田 直之 東洋経済新報社 2006-12-01
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ではまた!

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