[書評]為末大「諦める力 勝てないのは努力がたりないからじゃない」

為末大さんの「諦める力」を読みました。ここ1年ぐらい諦めることに対して葛藤していた自分にすごく響いた内容でした。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

為末 大 プレジデント社 2013-05-30
売り上げランキング : 66594

by ヨメレバ

この本はこんな人向け

下記のような人におすすめです。

  • 自分に対する期待が高い人、周囲から期待されている人
  • いつも「頑張らなきゃ」と精神的に追われている人
  • 仕事を辞められない人

本の中で心に残った文脈を紹介したいと思います。

自分の可能性を減らしていく

今年28歳になる自分ですが、人生の可能性はどんどん減ってきてる、と感じてます。
そんな時にこんな言葉が響きました。出来ないことをどんどん増やして出来ることを深くしてく、という言葉がすっと心に落ちます。

人生は可能性を減らしていく過程でもある。年齢を重ねる毎に、なれるものやできることが絞りこまれていく。可能性がなくなっていくと聞くと抵抗感を示す人もいるけれど、何かに秀でるには能力の絞り込みが必要で、どんな可能性もあるという状態は、何にも特化できていない状態でもあるのだ。
できないことの数が増えるだけ、できることがより深くなる。

やめること、諦めることの背徳感

いままで続けてきたことをやめる、諦めることに対してマイナスなイメージを持ちすぎるのは良くないです。もっとダメだったことはダメ、と割り切ることが必要な気がします。

やめること、諦めることを「逃げること」と同義に扱う傾向は、日本の社会においてとくに強いものだと感じる。〜日本では「やめる」「諦める」という行動の背後に、自分の能力が足りなかったという負い目やうしろめたさや敗北感を強く持ちすぎるような気がする

選ばれるのを待つ人生か、選ぶ人生か

人に認められたい、褒められたいというのは誰もが思うこと。

日本人は、金メダルやノーベル賞といった既存のランキングを非常に好む。これは他者評価を重んじる、日本人の気質をよく表していると思う。それはそれで目指してもいいとは思うけれど、多くの日本人はあまりにも人から選ばれようとしすぎてはいないか。
人に受け入れてほしいと思いすぎていないか。
人から選ばれようとすることは、誰かが設定したランキングからずっと抜け出せないことを意味する。
他者評価を求めすぎることは、権威のあるランキングに振り回されることになる。自分なりのランキングを持つということは、他者評価自体を客観的に見ることにほかならない。

何も諦めない不幸

一時の自分がこんな状態だったなぁ、と感じました。あれもこれも出来るようになる、という高い目標をもって毎日をすごすと、いつも「全然進まない」「出来ていない」と自分を攻め立ててしまいます。
諦めないということはもちろん重要ですが、何も諦めない、ということは幸せを遠ざけるような気がします。

「何も諦めたくない」という姿勢でいる人たちは、どこか悲愴である。仕事も諦めない、家庭も諦めない、自分らしさも諦めない。なぜなら幸せになりたいから。
でもこうしたスタンスがかえって幸せを遠ざける原因に見えてしまう。むしろ、何か1つだけ諦めないことをしっかりと決めて、残りのことはどっちでもいいやと割りきったほうが幸福感が実現できるような気がする。
あれも、これも手に入れたいという発想の行き着く先は、つねに「できていない」「足りていない」という不満になってしまう。

「仕方がない」という言葉に対する見かたを変える

「仕方がない」
僕は、この言葉に対して、もう少しポジティブになってもいいような気がする。「仕方がない」で終わるのではなく、「仕方がある」ことに自分の気持ちをむけるために、あえて「仕方がない」ことを直視するのだ。

いかがでしょうか。心に残った文脈を中心に引用させてもらいました。
興味のある方は読んでみてください。

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ではまた!

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